呼吸器外科は呼吸器と縦隔(心臓、大血管を除く)を守備範囲としています。疾患としては肺悪性腫瘍(肺癌、転移性肺腫瘍)、縦隔腫瘍、自然気胸、気腫性肺嚢胞、膿胸、胸部外傷などですが、肺悪性腫瘍と自然気胸が多く、この両者で約8割を占めています。
肺悪性腫瘍は、手術例が年間100例程で年々増加しています。最近では、CT検診の普及に伴って、早期の肺癌が多くなりました。このような例では、胸腔鏡下の手術を行っています。患者さんの負担も少なく、入院期間もずっと短縮されています。一方で、進行肺癌に対しても、呼吸器内科、放射線科と定期的にカンファレンスを行って連携することで、集学的治療(外科治療、薬物療法、放射線治療を組み合わせること)を積極的に行っています。
自然気胸は若い男性に多い疾患です。再発や肺瘻が持続する場合などに手術をお勧めしています。手術は胸腔鏡下手術で、術後2~3日の短期で退院可能です。
外来は、火曜日(午前)、水曜日(午前)、金曜日(午後)に行っています。至急の場合はいつでも対応しますので、まずはご連絡ください。
呼吸器外科で現在行っている研究
【問い合わせ先】
独立行政法人労働者健康安全機構 千葉労災病院
呼吸器外科 部長 守屋康充
電話 0436-74-1111