診療科・部門等紹介

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターのご紹介

 千葉県では、地域における認知症に対し進行予防から地域生活の維持まで必要な医療提供をできる機能体制の構築をはかるため、鑑別診断、周辺症状と身体合併症に対する急性期治療、専門医療相談等を実施するとともに、地域保健医療・介護関係者への研修等を行う「認知症疾患医療センター」を設置しています。当院は市原鶴岡病院と提携し、平成28年1月18日に「認知症疾患医療センター」の指定を受けました。
<活動内容>
  • 認知症に関する専門医療相談

    *専門医療相談ダイヤル:0436-78-0765 (月~金曜日 9:00~16:00)

  • 鑑別診断(疾患の原因特定)と初期対応

    *もの忘れ外来の詳細は、こちらをご確認下さい。

    症状に応じて診療科が変更になることがありますのでご了承下さい。

    診断後は、かかりつけ医療機関で治療を継続していただきます。

  • 身体合併症や周辺症状の初期診断と治療
  • 医療、福祉スタッフへの研修

市原市認知症対策連絡協議会と連携しています。

認知症疾患医療センター運営事業

※クリックで拡大します。

スタッフ紹介

医師名 役職・職位 認定医等 専門分野

小沢 義典

センター長

脳神経外科学会専門医

認知症サポート医

日本認知症学会専門医・指導医

小河原 一恵

リハビリテーション科部長

日本神経学会専門医

日本内科学会 認定内科医

日本認知症学会専門医・指導医

認知症サポート医

日本臨床申精神理学会認定医

山内 厚史

精神科副部長

精神保健指定医

かかりつけ医の先生方へ

認知症疾患医療センター(以後、センターに略)についての理解を深めていただくためにQ&Aで説明をします。

参考にしてください。

センターはどこにできたのですか?

認知症疾患医療センターは様々な役割を果たすための多職種協働の取り組みを仮想的に総称したものです。

問い合わせの窓口は地域医療連携室においています。

センターの役割はなんですか?

  • 専門医療相談:認知症に関する相談や受診の問い合わせ等に専門電話で対応します。
    電話:0436-78-0765 月曜日~金曜日(9:00~16:00)
  • 鑑別診断とそれに基づく初期対応:脳神経外科もの忘れ外来で対応します。
  • 認知症の周辺症状と身体合併症に対する急性期入院治療を行える一般病床と精神科病床を有する。:周辺症状により入院加療が必要となる場合は提携している市原鶴岡病院と連携して対応します。身体合併症に対しては各診療科が対応します。センターとしてはせん妄対策等で支援します。
  • 情報センター機能・研修会・連携協議会の運営:市原市認知症対策連絡協議会と協力して、地域市民あるいは関連する各種専門職の方々への講演会や研修会等を実施していきます。

認知症の方の入院をお願いできますか?

当院では身体合併症の急性期治療に限り対応しています。

入院の適応は各診療科で決定することになるためセンターではなく該当する診療科にご相談ください。センターは入院治療がスムーズに行えるように支援します。

周辺症状の悪化で入院が必要な場合は市原鶴岡病院(あるいは他の精神科病院)にお願いする事となりますが、認知症の方の入院は基本的に可能な限り回避するべきと考えます。

薬剤の見直しや家族への指導あるいは環境整備などで事態が改善することが多くあります。

安易に入院させると症状が進行して退院が困難となりがちです、入院希望でご紹介いただいても外来通院での対応を優先といたします。

状況により当院でまず対応させていただく場合、市原鶴岡病院を受診していただく場合があります。

鑑別診断の紹介はどのようにしたらよいですか?

地域医療連携室(電話:0436-74-1111(代) 内線:31131)にて「もの忘れ外来」受診予約を取ってください。

紹介状の書式は通常の物で十分ですが、千葉県オレンジ連携シートを添えていただくと連携の目的や結果が明確となります。

鑑別診断、生活指導、必要なら薬剤の導入を行い逆紹介とさせていただきます。

なお、当センターに鑑別診断目的で紹介いただいた際には、通常の診療情報提供料に加えて認知症専門医紹介加算(100点)を算定していただけます。更にその患者さんの症状が悪化し再度紹介となった場合は、認知症専門医療機関連携加算(50点)を加算してください。

認知症のスクリーニングに役立つツールはありませんか?

物忘れスピード問診票・鑑別表が有用です。「物忘れスピード問診票」で検索して下さい。船橋市医師会のホームページで公開されています。更に当院の地域医療連携部を利用して脳CTあるいは脳MRIを一度確認しておいていただければ確実です。

認知症の患者さんの治療などについて相談することはできますか

専門医療相談窓口:0436-78-0765 にご連絡ください。担当者がまずお話をお伺いします。
内容に応じてご連絡いたします。またセンターに対するご意見やご要望などもお伺いします。

運転免許更新時・交通違反時の認知症機能検査で診断書を求められたご本人・ご家族へ

75歳以上の方の運転免許更新前の講習予備検査(認知機能検査)で、記憶力・判断力が低下していると判断された方は、医師の診断により認知症ではないとの診断書を提出しないと免許の更新ができないことになりました。
診断書はかかりつけ医あるいは地域の専門医療機関で作成してもらうことになります。
当院の認知症疾患医療センターの対応方針について、以下のように説明します。

【当院に定期通院中の方】

  • 精神科・神経内科・脳神経外科・もの忘れ外来に定期通院中の方は、担当の先生と相談してください。
  • それ以外の診療科の場合、まず担当の先生と相談してください。必要であれば認知症疾患医療センターに院内紹介となります。

【かかりつけ医がなく当院での対応を希望の方、
 あるいはかかりつけ医から当院での診断を指示された方】

  • 当院の認知症疾患医療センターは、認知症を見逃さずに診断し、より早期から対応していくことを基本方針としています。認知機能検査で記憶力・判断力低下があると判断されたという段階で、当センターでは認知症相当の異常があるものとして、

    免許の返納をお勧めします。

  • もし、何らかの理由で認知機能検査がうまくできなかったとお考えの方は、早急にご自身で納得のいくまで何度でも検査を受け直すことをお勧めします。
  • 認知機能低下を指摘された方に対し、認知症でないという診断書を発行するのは、慢性硬膜下血腫・ある種の内分泌障害など治療により回復が可能な限られた疾患が発見された場合のみです。実際には当院のもの忘れ外来を受診した認知症の方の中で、これらの疾患と診断されるのは4.5%以下です。

    認知症ではないという診断となる可能性は極めて低いとお考えください。この点を納得していただいた上で診断を受けたい方は当院認知症疾患医療センターにご相談ください。

  • ご予約の上、必ず同居している家族と共に受診してください。

  • 受診日から診断書を発行できるまで通常4週間程度かかります。

    予約が混んでいる場合は提出期限を確認のうえ、他の医療機関に相談してください。
  • 初日に各種検査を行い、2回目に画像検査3回目来院時に結果を説明し診断書をお渡しします。
  • 診察と検査は保険診療で対応します。
  • 診断書料金は別途6,480円(税込)かかります。

【相談窓口】

  • 千葉ろうさい病院 認知症疾患医療センター
    直通ダイヤル : 0436-78-0765(平日9時~16時)
  • 千葉運転免許センター
    直通ダイヤル : 043-273-6844

活動報告

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