診療科・部門等紹介

診療科

特色

中枢神経系,末梢神経系,神経筋接合部,筋肉の疾患の中で内科的な疾患を診療対象にしています。すなわち,脳血管障害,神経変性疾患,神経感染症,神経免疫疾患,末梢神経疾患,筋疾患,全身疾患における神経症状や神経合併症,および片頭痛,てんかん,不随意運動などを診療しています。神経系の外傷・腫瘍および躁うつ病などの精神疾患は神経内科の対象ではありません。診療ガイドラインやEBMをふまえた上で患者さん一人一人の病態に合わせて治療におこなっています。脳神経内科医師を複数擁する病院は市原市内に少ないため,当院は急性期病院で神経救急疾患の診療を中心に行う必要があり,急性期以降で安定している患者さんは地域のかかりつけ医での外来診療をお願いしております。

  1. 脳梗塞
    急性期脳梗塞に対する急性期治療、リハビリテーションを行っています。発症超急性期脳梗塞におけるアルテプラーゼ静注療法も行っています。この治療は1996年に米国で認可されて日本では2005年10月に3時間以内に治療可能な脳梗塞に対して認可となり,2012年8月には治療可能時間の延長(4.5時間以内)がわが国でも保険適応となっています。日本脳卒中学会の教育施設に認定されており学会の適正治療指針に基づいて適応を判断します。治療後は原則集中治療室管理としています。内頚動脈狭窄については頚動脈エコー,3D-CTA,MRAで評価をしていますが,高度狭窄に対するステント留置と内膜剥離術については当院では対応できませんので近隣の施設に紹介しています。当院における脳卒中の臨床について,多数の論文を英文誌に発表しています。
  2. 神経変性疾患(パーキンソン症候群や認知症をきたす疾患など)
    Treatable dementia(治療可能な認知症)を見逃さないために各種検査を行っています。画像検査としては頭部MRI,MIBG心筋シンチグラフィー,脳血流SPECT等を行っています。認知機能の評価についてはリハビリテーション科ものわすれ外来に依頼しています。自律神経機能検査や排尿機能検査が必要な場合は千葉大学と連携をとっています。
  3. 神経免疫疾患
    多発性硬化症,重症筋無力症,各種の自己免疫性脳炎,ギラン・バレー症候群などがこれにあたります。急性期治療として免疫治療(ステロイドパルス療法,血液浄化療法,ヒト免疫グロブリン大量静注療法)を行っています。
  4. 末梢神経疾患・筋疾患
    各種末梢神経疾患や筋疾患の診断を電気生理検査などで行っています。筋疾患については低カリウム性ミオパチーの経験が豊富であり,当院での治療成績や治療上の注意点を英文誌に報告しています。
  5. 神経感染症
    脳炎や髄膜炎がこれにあたります。髄膜炎で多いのは無菌性髄膜炎です。細菌性髄膜炎では抗菌剤とステロイドによる治療を行います。その他,結核性髄膜炎や真菌性髄膜炎などの診療にあたっています。
  6. 不随意運動
    各種の神経疾患,中毒・代謝性疾患に伴う不随意運動の診断と治療を行っています。眼瞼痙攣・半側顔面痙攣に対してボツリヌス毒素による治療を行っています。2015年4月からは痙性斜頚と痙縮に対するボツリヌス毒素治療は他院に紹介しております。高齢者に多い一過性ミオクローヌスについての経験が豊富であり,当院での臨床を英文誌に報告しています。
  7. 頭痛
    頭痛学会専門医1名を擁しており,片頭痛の薬物治療(トリプタンによる急性期治療と各種薬剤による予防療法)を積極的に行っています。現在スマトリプタン自己注射については対応していません。

市民公開講座

2023年6月4日市民公開講座の資料です。

脳神経内科で現在行っている研究

「神経感染症・神経炎症性疾患の包括的研究」

「ウェルニッケ脳症の臨床的研究」

 

相談窓口

独立行政法人労働者健康安全機構 千葉労災病院脳神経内科

脳神経内科 部長 平賀陽之

電話 0436-74-1111 外来内線31204

FAX 0436-74-1151

受付日時:平日9時から17

研究の内容など詳細は下記PDFファイルをご参照下さい。

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