専門・認定看護師

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現在、18名の専門・認定看護師が在籍しております。

がん看護専門看護師

がんに伴う痛みには、身体の痛みだけでなく、こころで感じるつらさや社会や家庭の中での役割に伴う痛み、そしてがんとともに生きることによって生じる実存的(スピリチュアル、とも表現されます)な痛みがあると言われます。がん看護専門看護師は、丁寧にお話をうかがい、現在の状況を多角的な視点から考察し、がんを経験した患者さんとそのご家族の抱えるつらさがやわらぐように支援に取り組んでいます。

近年、ますます複雑になっているがん医療の中で、ご自身が納得して治療に臨めるように必要な情報を整理して、ともに考えるサポートも役割のひとつです。

他にもがん相談支援センターの窓口を通じて、市民の皆様のがんに関わる様々なお悩みに応じています。さらに院内外のがん看護研修や教育に関わることで、地域全体でよりよいがん看護を提供できるように活動を行っています。

がん性疼痛看護認定看護師

がん患者さんの体の痛みは適切な薬剤を上手に使うことで早期の緩和が期待できます。患者さん・ご家族に寄り添い、お一人お一人に適した薬剤を提案したり、薬剤の使用に関する気がかりをうかがうことで痛みの緩和につなげ、患者さんがその人らしく生活できるよう支援を行っています。

緩和ケア認定看護師

緩和ケアは病気の進行度、療養場所を問わずその人の苦痛を和らげることに焦点をあてていて、治療が難しくなってからではなくその人が身体や心ににつらさを感じたときから必要なものと考えています。対話を通して患者さん・ご家族の思いや考えを知ることで、その方たちに添った支援を続けていきたいと思います。

がん化学療法看護認定看護師

 がん化学療法看護認定看護師の役割は、がん薬物療法を受ける患者さんが、確実・安全・安楽に治療が受けられるようにサポートすることです。また副作用による苦痛を軽減し、治療を続けていくことができるよう患者さんやご家族をサポートしていきます。

副作用の予防や対応、治療に関する悩みや不安など、がん薬物療法に関することでお困りのことがあればご相談下さい。

乳がん看護認定看護師

乳がんは9人に1人が罹患するといわれており、女性の臓器別がん罹患率1位となっています。社会的役割が大きい30歳代から増え始め、4050歳でピークを迎えます。

乳がんは診断された時から、手術・薬物・放射線など治療の選択を短期間で行わなければなりません。また乳房再建や妊孕性など様々な意思決定に迫られます。乳がん看護認定看護師はこのような状況を身体的・心理的・社会的にサポートし、患者さんが「自分らしく」生きていけるよう乳がんの最新知識や看護に関する専門知識と経験を活かして支えていきたいと考えています。

皮膚・排泄ケア認定看護

皮膚・排泄ケア認定看護師の役割は3つあります。

1つ目は、創傷ケア:創傷の治癒を促進させるケアを行うことや褥瘡予防や褥瘡ケアを行います。

2つ目は、ストーマケア:人工肛門や人工膀胱を造設した患者さん、ご家族の心身のサポートやストーマケア方法の提案を行います。

3つ目は、尿や便の失禁に関する問題を改善していく事です。皮膚にトラブルを生じやすい方に対して、予防的・治療的スキンケアを行い、排泄に伴い生じる問題に対してケアを行います。

創傷・褥瘡・ストーマ・失禁ケアでお困りのことがあればご相談下さい。

糖尿病看護認定看護師

糖尿病看護認定看護師の役割は、糖尿病患者さんが今ある生活を維持しながら、療養生活が送れるように患者さんや家族をサポートすることです。インスリン注射の方法や、自己血糖測定器の使い方、低血糖・シックデイの対処方法、退院後の生活の不安や悩み、フットケア(爪の切り方・靴の選び方)などの患者さんの生活に寄り添った支援を行っています。

救急看護認定看護師

救急看護の対象は、突然の疾病を有するあらゆるライフステージの患者さんやご家族が対象です。呼吸器・消化器疾患、循環器疾患、脳血管障害、外傷、中毒など多種多様な状態の患者さんに対応しています。救急患者さんは様々な経過や方法で来院されますので、救急医療現場における病態に応じた迅速な救命処置やトリアージの実施が実践活動となります。

決して特別ではない救急看護を現場のスタッフが自信を持って患者さん・ご家族の皆さまに提供できるように救急看護の質向上を図り、あらゆるライフステージの患者とその家族の満足度を高められることを目標に活動しています。

手術看護認定看護師

手術室看護師の役割は、手術を受けられる患者さんが、安全で安楽に安心して手術を受けられるようにすることです。手術室で行う治療は侵襲をともないます。長時間手術や専門的で高度な手術に対して、患者さんの苦痛を最小限にし、二次的合併症を予防するために体温管理、体位管理、手術機材、機器の適切な管理を行っています。また、麻酔科医とともに術前外来や術前訪問を行い、情報を手術中の看護に活かしています。さらに病棟看護師と連携し、手術後の回復に向け、継続した看護を実践しています。手術看護認定看護師として手術室で必要な看護を確かなものにするための、実践と指導、教育に携わり、手術看護の向上に努めています。

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師の役割は、侵襲の大きい手術をした患者さんや、重篤な疾患や傷害を持った患者さん、生命の危機状態にある患者さんに対して医師と協力し、病態の変化を予測、重篤化を予防することです。最新の医療機器類を用い、生命維持を図りながら、早期からのリハビリテーションに取り組み、二次的合併症の予防と、個々の患者さんがその人らしく生活できるように日常生活を支援しています。このような状態にある患者さんと御家族が少しでも不安を軽減できるようにサポートしています。集中治療室(ICU、HCU)での活動が主体ですが、状態が安定し、集中治療室から一般病棟へ移動した後も、適宜看護ケアの相談や実践を支援しています。

がん放射線療法看護認定看護師

がん放射線療法看護認定看護師の役割は、がん放射線療法を受ける患者さんと家族が安心・安全・安楽に治療を受け、完遂できるようにサポートすることです。

がん放射線療法は、がんを治癒する目的で行うこともあれば、痛みを緩和する目的で行うこともあり、目的は患者さんによって異なります。治療を受けている多くの患者さんは、通院治療で行われています。また、がん放射線療法は原則として同じ部位には一回しか治療ができないので、完遂することが大切です。そのため、通院へのサポートや副作用予防、治療中の症状緩和、治療への不安など個々にあわせサポートをしていきます。

放射線科医や主治医、放射線技師など他職種と連携を図り、患者様に安全な治療を提供できるように調整しています。

がん放射線療法についてご不明な点があれば、ご気軽にご相談ください。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

食べることは、体を作り動かすだけでなく、コミュニケーションの場にもなり、生きる楽しみへ繋がります。しかし、疾患や加齢変化等により、食べ物が「食べられない」「飲み込めない」「むせる」などの症状が出ます。これらの症状を摂食嚥下障害といいます。この症状は自覚のないことがあり、肺炎や窒息に繋がります。

摂食・嚥下障害看護認定看護師の役割は、患者さんが安全に食事や栄養が取れるようにサポートしていきます。お困りのことがありましたら、ご相談ください。

認知症看護認定看護師

認知症を有するご高齢者にとって、急性期病院の入院治療は大きなストレスとなります。急性の混乱やせん妄を予防しながら、満足のいく治療や看護が受けられるように、患者さんの視点に立ち、入院環境を整えることは認知症看護の大事な役割の一つです。

しかしながら一人の力には限界があり、病棟看護師、認知症ケアチーム(医師、薬剤師、作業療法士、看護師、公認心理師、社会福祉士)、言語聴覚士、理学療法士ら多数の力を借りて、患者さんが安心できる入院環境を多職種で協働して支えています。

呼吸器疾患看護認定看護師

呼吸器疾患看護認定看護師は、肺気腫(COPD)、喘息、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群などの慢性呼吸器疾患や筋萎縮性硬化症(ALS)、神経筋ジストロフィーなど慢性的な呼吸障害を来す神経筋疾患患者さん及びそのご家族に対して、1人1人の症状や抱えている問題に対して一緒に考えて解決策を見い出していくことを主な役割としています。病気は同じでも抱えている問題は皆さんそれぞれ違いますので、患者さんが折り合いをつけながらも自分らしく生活が送れるようサポートしています。

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