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臨床工学部

臨床工学部は工学と医学の技術と知識の両者を生かし、様々な医療機器の操作および保守点検・安全管理を行っています。
当院の臨床工学部は2007年に発足し現在、部長(循環器内科部長兼任)および6名の臨床工学技士で構成されています。
主な業務として

  • 心臓カテーテル検査・治療
  • 高気圧酸素療法
  • ペースメーカー関連
  • 血液浄化療法
  • 人工呼吸器管理

を中心に、ICU救急外来、手術室および一般病棟など多方面にわたり生命維持管理装置の保守・点検などを通じて、様々な診療科の治療に携わっています。
また院内で医療従事者を対象とした医療機器の説明会も行っています。

スタッフ紹介

医師名 役職・職位 認定医等 専門分野

山内 雅人

部長

医学博士

臨床工学部部長

(循環器内科部長兼任)

日本内科学会指導医・認定内科医
日本循環器学会 循環器専門医

循環器全般
特に、心膜・心筋疾患、虚血性心疾患、不整脈疾患

長見 英治(技士)

主任技士

International Board of Heart Rhythm Examiners(IBHRE)認定
CERTFIED CARDIAC DEVICE SPECIALIST ALLIDE PROFESSIONAL
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定 心血管インターベンション技師(ITE)
第一種ME実力検定試験認定 臨床ME専門認定士
3学会合同呼吸療法認定士
透析療法合同透析専門委員会認定 透析技術認定士
日本高気圧環境・潜水医学会認定 高気圧酸素治療専門技師

久我 洋史(技士)

3学会合同呼吸療法認定士
第一種ME実力検定試験認定 臨床ME専門認定士
日本高気圧環境・潜水医学会認定 高気圧酸素治療専門技師
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定 心血管インターベンション技師(ITE)

小倉 健(技士)

3学会合同呼吸療法認定士
日本高気圧環境・潜水医学会認定 高気圧酸素治療専門技師
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定 心血管インターベンション技師(ITE)

堀川 俊之介(技士)

岡﨑 徹(技士)

「第89回日本医療機器学会」において、長見主任臨床工学技士の発表が優秀発表賞に選ばれました。

演題:「病棟間の又貸しの規制がなくなった無線LANを用いた医療機器位置情報管理システム」

業務のご案内

循環器業務

心臓カテーテル室

カテラボ装置

経皮的補助循環装置(PCPS)

大動脈内バルーンポンプ(補助循環装置)

IVUS装置

OCT・FFR装置

循環器内科における診断カテーテル検査および狭心症や急性心筋梗塞の患者さんへの冠動脈形成術式時のサポート。
冠動脈形成術実施時に欠かせない冠動脈内診断装置のIVUS(血管内超音波診断装置)やOCT(近赤外線光干渉式血管内診断装置)・FFR(冠血流予備量比測定)の操作も臨床工学部が実施しております。
急性期の患者さんへの補助循環(PCPS、IABP)の操作時には24時間体制で実施しております。

ペースメーカー外来

ペースメーカープログラマー

人工ペースメーカー植え込患者さんの植え込み術のサポート。
毎週火曜日午後の人工ペースメーカー外来フォローでは電池バッテリー残量や電極リード線の具合などのチェックを専用プログラマーにて実施しています。

血液浄化業務
腎機能が悪くなった患者さんへの血液透析(HD)・血液透析濾過(HDF)・血液濾過療法(HF)や、持続的な血液透析濾過療法(CHDF)、および国で定められた難治性疾患患者さんへの血漿・血液吸着療法(PA,PMX)や腹水・胸水濾過濃縮再静注法などをそれらが必要になった患者さんに対して実施しています。

血液浄化装置:血液透析濾過装置(DBG-02)

多目的血液浄化装置(JUN-505)
高気圧酸素療法
高気圧酸素治療室には現在2台の個人用高気圧酸素治療装置があります。
患者さんにその装置に入っていいただき、装置内を空気にて加圧して高気圧環境にし、高濃度の酸素をマスクにて吸ってもらうことで、様々な疾患部位などに対して十分な酸素をめぐらせる治療法で、その操作および保守管理を臨床工学部で実施しています。

高気圧酸素装置

高気圧酸素療法を受けられる患者さんへのお願い

高気圧酸素療法は常に火災・爆破事故の危険性を伴っているのも事実です。
装置内へは発火の危険があるものなどの持込は厳禁です。(マッチ、ライター、カイロなど)そのため、治療開始前には入念なボディーチェックをさせていただきます。
当院において高気圧酸素療法は昭和40年から実施しておりますが一度も火災・爆破および大きな事故は起きておりません。患者さんにおいてはボディーチェックを拒否されず持ち込み禁止の物を絶対に持ち込まなければ安全に治療に望んでいただけます。患者さんのご理解ご協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

ラジオ波焼灼術
消化器内科依頼にて肝細胞癌への治療として経皮的に行うラジオ波焼灼術装置の操作も臨床工学部で実施しております。

各種医療機器および測定装置
近年、医療の技術は高度化がますます加速し、医療機器は多種多様の分野で活躍しており、生命維持管理装置や特定保守管理医療機器といった不具合発生時には患者さんの生命に直結するような機器があります。
臨床工学部ではそのような、医療機器などを患者さんに常に安全に使用できるように専用点検装置等を用いて操作ならびに保守点検管理を実施しております。

人工呼吸器

人工呼吸器チェッカー

除際動機(AED機能搭載)

除細動機チェッカー

閉鎖式保育器

保育器テスター

低侵襲心拍出量測定装置

電気的安全測定装置

ペースメーカの電磁干渉試験

電気(電流)と磁力は密接な関係があって、電気が流れるとその付近には磁力が発生します。これらを称して電磁波といいます。
電磁波は大きく分けると、放射能のような人体に多大なる影響を与えるものもありますが、家庭にあるテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジや、工事現場の重機、溶接機など電動で動くすべての機器類は、必ず電磁波は発生しております。
しかしながら、これらがすべて植込み型ペースメーカ(以下ペースメーカ)や植え込み型除細動装置(以下ICD)に影響を与えるわけではありません。
ペースメーカおよびICDがある一定以上の電磁波を受けた場合影響を受けることがあります。これを電磁干渉と言います。
また、現在社会では携帯電話などの電磁波が24時間何時でも飛び交っているのが現状です。
そのような状況において、ペースメーカ電磁波に敏感に感知して時に不適切な働きを起こした場合患者様の生命を脅かしてしまう可能性もあります。しかし問題となるのはその電磁波の威力です。
つまり、仮に強い電磁波を発生している機械類があったとしても、一定の距離をとるなど適切な対処法をとることで電磁波の影響を最小限に防ぐことが可能となります。
総務省などでも一般的な機器類における電磁波の影響などその情報が公開されていますが、あらゆるすべての機器類の結果が総務省で調査されて掲載されている訳ではありません。
当院では、一般に公開されていない機器類を使用する患者様からのニーズに応え、ペースメーカ販売会社に依頼し、電磁干渉試験を実施して、ペースメーカ植込み患者様の安全確保、および機器類の安全な使用方法を調べております。その数例を以下にお示しします。
ただし、以下の例は当院での調査結果でありますので、同類の機械類およびすべてのペースメーカに当てはまる結果ではありませんので、ペースメーカ植込み患者様が使用される場合には、担当の医師または病院に相談してください。

電磁干渉試験方法はインリヒ博士の理論を用いて、特殊な人体模型にペースメーカを装備して行われます。


★使用禁止なもの

  • 草刈機、チェーンソー(総務省にも掲載あり)
    モーターを背負って使用する、草刈機やチェーンソーは、モーターから1メートル以内の範囲でペースメーカに影響が出ました。ペースメーカを植込んでいる方が使用した場合、刃物が動いている状態で気を失ってしまうと大変危険です。絶対に使用しないでください。

★ペースメーカに影響があり装置稼動時に近づかないほうが良いもの

  • 工事現場の溶接機(総務省にも掲載あり)
    溶接機は電流を流す方法として、直流式および交流式がありますが、そのどちらとも1メートルから5メートルの範囲でペースメーカに影響が出ました。ペースメーカ植込み患者の使用は控えていただくのと、溶接を実施している5メートル以内には近づかないようにしてください。

★ペースメーカに影響がほとんどなく、通常の使用方法なら問題が無かったもの

  • 電動アシスト付き自転車(総務省にも掲載あり)
    電磁波を発生するモーターは足元にあるため、ペースメーカに電磁波は届かないので使用可能です。
  • POSレジシステム
    コンビニエンスストアなどのお店にて商品のバーコードを専用の装置(PDA)にて読み取り、その結果を赤外線で送信するシステム 赤外線が発信される時間は1秒前後であり、かつPDAからもほとんど影響を受けない程度の電磁波しか出ていないため、ペースメーカ患者様がお客としてお店にいても影響はありません。
  • 電動油圧式薪(まき)割り装置
    装置に薪を挟み込み油圧(稼動は電動)で薪を割る装置
    稼動時10cmまで影響がありましたが、薪が割れる際に破片が飛び散るため、通常使用時に10cmまで近づいて使用することは無いので、離れていれば使用可能です。
  • 自動精米機
    稼動時5cmまで影響がありましたが、通常使用時に5cmまで近づかないため離れていれば使用可能です。
  • 米袋昇降装置
    米俵や米袋を積み上げる際に使用する装置
    稼動時5cmまで影響がありましたが、通常使用時に5cmまで近づかないため離れていれば使用可能です。
  • 研磨装置
    メガネや指輪など貴金属類を加工する際に使用
    稼動時1cmまで影響がありましたが、発生部位のモーター部分は足元にあるので使用可能です。
  • 業務用および家庭菜園用耕運機(手押し式)
    稼動時20cmまで影響がありましたが、電磁波発生部に刃物があり通常の使用方法において20cmもペースメーカ植込み部が近づくことはないので通常の使用方法であれば使用可能です。
    ただし、稼動時の耕運機の振動が激しく、ペースメーカの機種によっては振動を体の運動と認識してレートレスポンス機能(運動にあわせて心拍数を上昇させる機能)が働いてしまう可能性があるので注意が必要です。使用時には医師または病院に相談してください。注:耕運機に人が乗車するタイプは現在調査が行われておりません。

繰り返しになりますが、上記の例は当院での調査結果でありますので、同類の機械類およびすべてのペースメーカに当てはまる結果ではありませんので、ペースメーカ植込み患者様が使用される場合には、担当の医師または病院に相談してください。

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