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消化器内科

特色

消化器内科外来は月、火、水、木、金曜日に診療を行っています。
消化器疾患の診療は、幅広い領域の診断・治療を行う為に種々の検査及び処置が効率よく実施できることが必要です。この為、現在各消化器領域の専門医を中心に7名の消化器内科医師と2名の後期研修医師が日々診療に従事しています。
現在特に意欲的に取り組んでいる疾患・検査・処置などを簡単にご紹介します。

  • 消化管領域
    千葉労災病院は内視鏡室が充実しており内科・外科合わせて5名の消化器内視鏡専門医(指導医1名)が診療にあたっています。内視鏡室として(内科・外科の合計)上部消化管内視鏡検査(処置を含む)約4000例、下部消化管内視鏡検査(処置を含む)約2900例を実施しており、苦痛の少ない経鼻内視鏡による上部消化管検査も導入され年間1100例を超える方が検査を受けられています。
    また、飲むだけで(小腸を中心とした)消化管の診断が可能となる小腸カプセル内視鏡(ギブン社製)も導入し、“苦痛の少ない内視鏡”の実践に努力しています。
    早期胃癌・早期大腸癌を中心とした内視鏡治療は近年急速に進歩しており、従来開腹手術となっていた腫瘍例のうち粘膜内に留まるものは内視鏡治療にて治癒できるようになりました。
    広範囲の腫瘍の治療が可能である粘膜下層剥離術(ESD;腫瘍の下層に局注液を注入し腫瘍を含む粘膜を特殊な高周波メスで薄く剥離・切除する治療法、内視鏡治療としては熟練を要する手技です)は、胃ESD70~80例、大腸ESD約30例の多数例を治療しており年々増加しています。大腸ポリープに対しては粘膜切除術(EMR;粘膜下に生理食塩水を注入、ポリープを挙上し、スネアーという器具にて切除する治療法。単純なポリープ切除より穿孔・出血等の合併症が少ない利点があります)を約420例に実施しています。(うち外来実施症例は約130例)。
    また、緊急症に対しては、夜間や休日を中心とした消化管出血例に対する緊急内視鏡処置が年間80~100例に及び急患への対応を行っています。
    現在、消化器内科医師数の増員を除々に図っており、24時間対応できる体制となっています(完全待機制)。
    進行消化管癌に対しては最新の医療情報に従った化学療法や放射線療法(リニアック)を行い、治療効果をあげています。特に大腸癌においては近年治療法が急速に進歩し、転移のある例においても長期の予後改善が認められます。
  • 肝疾患
    肝機能障害の診断から、肝炎・肝硬変の診断治療、肝不全及び肝癌の治療に至るまで肝臓疾患を総合的に診断・治療できることが当科の特色です。
    肝疾患には3名の専門医を中心に診療にあたっています。
    検診等で肝障害を指摘される例は年々増加しており、当科では外来で行う血液検査・腹部エコー検査・CT検査・MRI検査等や、短期入院にて実施する肝生検に至るまで肝疾患の総合的診断を行い、非アルコール性脂肪性肝炎・ウイルス性肝炎・アルコール性肝障害・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変症・薬剤性肝障害・胆石性肝障害などの病態に応じた治療を実践しています。
    肝炎治療においてはC型肝炎に対する直接型抗ウイルス剤の導入により従来のインターフェロン治療とは比較にならない副作用の軽減が図られ、B型肝炎では核酸アナログ製剤の使用により肝炎の進行が抑えられ、肝硬変・肝癌への進展を阻止できるようになってきました。いずれの治療ともに公費助成が適応され、治療に伴う経済的な負担が軽減されています(詳細は厚生省ホームページを参照下さい)。
    B型肝炎キャリア(ウイルスが体の中に残っているが肝炎を生じていない状態)の方や一度感染したが従来治癒している(急性肝炎の治癒状態)と考えられていた例において、全身の抗癌剤治療や免疫抑制剤治療を行う場合に、肝炎の再活性化が生じる事が近年問題視されています。
    これはB型肝炎ウイルスの再活性化により肝炎が発症した場合に、非常に効率に予後不良の転帰をとることが解っており、十分な観察下で適切な治療が実施されれば肝炎発症を防ぐことができるからです。ほぼ全例が予後不良の転帰をとることが判明したためであり、十分な観察下で適切な治療が実施されれば肝炎発症を防げるからです。
    抗癌剤治療などでB型肝炎の再活性化が心配である方は、当科にご相談ください。
    肝癌治療においては原発性肝癌を中心に、経皮エタノール注入療法(PEI)、ラジオ波焼灼療法(RFA)(年間約30例)などの局所治療から、肝動脈化学塞栓療法(TACE)・動注療法(年間約40例)・放射線療法など進行度に応じて治療法を選択しています。
    また消化器外科との連携も密であり、手術治療の適応も十分考慮されています。
    肝不全の進行例に見られる難治性腹水は治療に苦慮するケースが多く見られますが、腹水濾過濃縮再静注法(お腹に溜まった腹水を穿刺し一旦専用バッグに取り出し、その後濾過器を通して細菌などを除去し、濃縮器で水分を減量し静脈内に戻すことで、アルブミン等の有用な成分を体内に戻す腹水治療法、1回に約3㍑程度の腹水を処置できる)や腹腔-静脈シャント術(腹腔内に溜まった腹水を皮下に通した特殊な管でゆっくり鎖骨下静脈内に戻す治療法)など積極的に治療に取り組んでいます。
  • 膵・胆道疾患
    膵胆道系の内視鏡検査・治療は約400例を数え、千葉県下でも有数の内視鏡治療を実施しています。
    総胆管胆石治療においては年間110例を超える内視鏡的乳頭切除術(胆石を除去するために胆管の末端部(十二指腸開口部)を高周波メスで小さく切開し拡張する治療法)を行っており、各種砕石治療も合わせて開腹手術をせずに内視鏡的に総胆管胆石の治療が実施できます。
    閉塞性黄疸に対する内視鏡的胆管ドレナージも多数実施しています。
    進行膵癌は予後不良の疾患ですが、当科では積極的に化学療法に取り組んでいます。

以上、述べてきたように消化器疾患は多岐にわたっており、診断過程で各種画像診断は非常に重要なものとなっています。CT・MRI・腹部エコー検査などは各技師の方々の多大なる協力の下に“早く正確な診断”が可能となっており、消化器疾患診療の充実に寄与しています。
 

消化器内科部長 田中武継

スタッフ紹介

医師名 役職・職位 認定医等 専門分野

田中 武継

部長

日本内科学会 指導医・認定内科医
日本消化器病学会 指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本ヘリコバクター学会 H.pylori感染症認定医
日本医師会認定産業医

菰田 文武

部長

日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会 指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療専門医
 

桝谷 佳生

部長

日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

久我 明司

副部長

呼吸器科内科と兼任

石神 秀昭

医師

日本内科学会 認定内科医

吉田 直樹

医師

日本内科学会 認定内科医

認定産業医

徳長 鎮

医師

笹部 真亜沙

後期研修医

林 卓哉

医師

非常勤医師

4名

独立行政法人 労働者健康安全機構
千葉ろうさい病院
〒290-0003 市原市辰巳台東2-16
TEL:0436-74-1111(代表) FAX:0436-74-1151

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